ドイツの医学部について
<日本ではなく、ドイツの大学の医学部を目指すメリット>
①授業料が無料!もしくは高くても年間30万円程度
②入学試験がなく、ほとんどの場合、書類審査が行われ、高校の成績やセンター試験の結果で決まる!(目安:評定平均とくに理数系は4,5~5)
③複数の大学に何校でも申請ができる(ドイツの大学で医学部がある大学は35校くらいあるが、一度に複数の大学に出願できる)
④ドイツの医学部を卒業したあとの選択肢が多い!
選択肢1:ドイツで医師になる
選択肢2:EU諸国で医師になる(職場がみつかりビザがおりれば可能)
選択肢3:日本で医師になる⇒帰国し、厚生労働省の許可が下りれば、国家試験を受け、合格すれば日本で医師になれる⇒詳細はこちら
選択肢4:アメリカやほかの国で医師になる⇒ドイツの学生は国外で就職する人も多い
選択肢5:アフリカの難民などを救う医師になる⇒ドイツではそういったボランティア活動をしている人も多いので、さまざまなプログラムがあり、日本より情報を得やすい
<入学審査方法>
①合格者の20%は高校や大学の成績⇒ほぼオール5が必要(高校の偏差値などは関係なし)
②もう20%はウェイティングリスト⇒そのセメスターで入学できない場合は、次回の審査に繰り越すことができる。
③残り60%は適性検査(TMS)⇒多くの大学で採用しているシステムで、成績が条件に満たない場合はこの点数でカバーできる制度。
TMSは、マークシート式で、写真や絵をみて答えるテストです。
判断力や集中力、適正を判断されます。130点満点で100点くらいとれば合格になる場合が多い。
<デメリットやリスク>
・現在ドイツの医学部はすべてドイツ語ですので、ドイツ語能力が必須!⇒ほとんどの場合、最高レベルのDSH3が必要(本気でやれば1年半~2年くらいで取得可能)
★DSHについてはこちら
・ドイツに到着した後は、2年以内に大学に入学しなくてはならない(ビザ延長の関係で)⇒なので、事前に日本でもドイツ語をある程度習得しておくほうが良い。また、医学部に落ちても次回の出願まではほかの学部(薬学部や看護学科など)に在籍しておくのがおススメです。
・卒業までの6年3カ月で国家試験が3回ありますが、国家試験は2回までしか再受験ができません。2回落ちた時点で、専攻を変えるか、他の国の医学部に転校することになります。ただ、合格率は約80%。