翻訳家EMIさんに聞くドイツ就職体験談

Emiさんに聞くドイツ就職体験談

TOEIC990点満点!ドイツ語DSH2 !TOEFL (CBT) 267点!
アイルランドの高校留学からのドイツ大学進学、
そしてドイツで銀行勤務を経て翻訳者に!現在はご家族で南フランスの在住。

Q1:ドイツ留学のきっかけは?
A: もともとアイルランドの高校への留学を経て、アイルランドの国立大学に進学しましたが、学費がほぼ無料であるドイツの大学に魅力を感じ、また英語で授業が行われるプログラムも存在することを知り、ドイツの国立大学へ転入することを決めました。(なお、アイルランドの国立大学では、非EU国籍の学生には高額な授業料がかかります。)

Q2:ドイツ留学をして良かったこと
A: 第一に、EU・非EUの国籍に関わらず授業料が無料であること。第二に、欧州の中でも強い経済力を誇り、日系企業も数多く存在する同国では日本人向けの就職先も多い為、インターンや就職活動をしやすいことです。

Q3:ドイツ語を習得した期間
A: ドイツの大学に進学する前年にドイツ国内にて累計9ヶ月ほどドイツ語コースに通い、集中的に勉強しました。

Q4:どこでドイツ語を習得しましたか?
A: カールスルーエのVHS (Volkshochschule)にてA1レベルから始め、Grundstufeを6ヶ月ほど履修した後、カールスルーエ工科大学における入学準備用のドイツ語集中コースにてMittelstufe 1b/2aを履修しました。

Q5:大学で専攻した学部
A:  大学名:Martin-Luther-University Halle-Wittenberg
学部名:School of Economics & Business
学位:BSc in Business Studies

Q6:これまでに経験した職種
A:(就労順に)1:銀行でのカスタマーサポート 2:商社での経理および総務 3:機械メーカーでのインハウス翻訳者 4:フリーランス翻訳者

Q7:就職方法
A: ドイツの人材リクルートサービスへの登録(Career ManagementやCareerコネクションズ といった日本人向けサービスを始め、ドイツ語運営のインターン募集サイトや就職サイトを含む。)上記の1および2はCareer Management社からの紹介。3への転職はドイツ在住日本人向け情報誌「ニュースダイジェスト」の人材募集欄を自ら見て応募したもの。

Q8:留学体験が就職に役立った理由
A: 私の場合は、就職先がドイツ語や英語能力の求められる職種であったため、留学によって培った語学能力が役に立ちました。いずれの職場も日本人、ドイツ人が交わって働いていたため、日本とドイツどちらの文化的背景に理解があるのも、職場でのコミュニケーションを円滑にするために役立ったと思います。また、すでに現地での生活経験があったので、生活面で大きく戸惑うこと(カルチャーショックなど)もなく、スムーズに社会人生活に移行できたと思います。

Q9:海外で就職するメリットは?日本との違いなど?
A: メリット:有給休暇を完全消化できること。ドイツでは転職を重ねてキャリア構成をしていくのも一般的なため、転職がしやすい文化であること。都市にもよりますが、会社から比較的近い地域に住むことも可能なので通勤に時間がかかりません。また、私はデュッセルドルフ、フランクフルト、ハンブルクにて就職経験がありますが、いずれの都市も通勤時間帯の公共交通機関が日本の都心のように混雑することはありませんでした。

Q10:現地(フランス)の生活について
A: 私は現在フランスの南西部に住んでいますが、パリなどの都市部にイメージするような人々の冷たさはあまり感じず、むしろ笑顔で感じの良い人々が多いと日々暮らしていて思います。人々の生活自体も、スペインに近いせいか(?)おおらかな印象を受けます。海が近いのも関係しているかもしれません。もちろん、都市部ではないために不便な点も多々ありますが(車社会であるため少しの移動にも車が必要、昼休みに閉まる店が多い、フランス料理以外の外食の選択肢が少ない、など)海も山も近く、比較的温暖な地域で恵まれていると思います。ドイツ同様に休暇が取りやすく、また子供の学校も夏休みに加え毎シーズンに2週間の休みがあるため、家族での一時帰国や他のイベントもタイミングを合わせやすいです。

Q11:今後留学する学生にメッセージ
A: たとえ1年間でも、留学して海外生活を送ることは視野を広めることにつながります。留学して得るものは語学能力や学業面での向上のみならず、人脈の広がりやトラブル発生への対応力など、人生に役立つ収穫がたくさんあると思います。私個人的には、留学先やその後転居した先々で関わった数多くの人々との出会いを通じて自分が成長したと考えています。また、不思議なことに、日本に住んでいた時の友達よりも、海外に出てから知り合った数少ない日本人の友人との方が深い絆でつながり、長く付き合いが続いています。それは、同じ日本人でも必然的に価値観の近い人々に出会いやすく、またその出会いをより大切にしたいという思いがお互い働くからかもしれません。

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